HÉRNIな人・小野光子さんの番外編。
インタビューの中で、石鹸についてもたくさんお話ししてくださいました。
私たちが伝えきれなかった、コールドプロセス、固形石鹼の良さ、その秘密について触れた部分を切り取ってご紹介します。
だからいいんだ、そういうことか!と目からウロコのお話です。
- エルニの立ち上げの準備をしていた頃、パルファムの打ち合わせで、ふいに小野さんから石鹸のサンプルをいただきました。使ってみると、その使用感にとても驚いて。エルニの世界観にスッと溶け込むようで、エルニのラインナップに必須だと感じました。
私のやっているものが素肌感覚でいられるもの。
だから、エルニのインナーとすごく親和性があると思います。
- 本当にそう感じました。
私自身はずっと洗顔は固形石鹸派なんですけど、これだけオーガニックのコスメが普及していてもなお、固形石鹸派って意外と少ないようですね?
少数派かもしれませんね。材料や、製法、容器包装の面からいっても環境にいいのですが。
何よりこの石鹸って肌のバランスを整えてくれるんですよ。脂分の多い人も乾燥肌の人も、ちょうどいい方に寄せてくれ、自然で健康な肌サイクルが守られていきます。
そしてメイクだって落とせる。石鹸としては少し高額かもしれないけれど、メイク落とし込みと考えたらコストパフォーマンスもいいですよ。
- メイクを落とせるというと洗浄力が強い=刺激が強いって思っちゃいそうですよね。
ナチュラルな原料のメイクであれば、石けんに含まれるオイル分でメイクと馴染んで溶かします。
汚れをきちんと落としつつも皮脂を奪いすぎず、潤いを保ちながら洗うことが出来るのです。
- コールドプロセス製法だからオイルが多いってことでしょう?
はい。でもコールドプロセスの石鹸ってまだまだ多くないようで。
つくるのに1か月、時間も手間もかかります。
一般的な窯焚き法だと、熱を加えて一気に鹸化してつくってしまうんですね。数日で出来上がるので大量生産に向いています。オイルや香りは石けん素地が出来てから加えます。だから、中からオイルが溶け出すというわけではないんですね。
コールドプロセス製法は材料を混ぜて起こる反応熱により、1か月かけて熟成させていくんです。
鹸化というのは、石鹸の材料(油脂と水酸化ナトリウム)が石鹸になっていく工程をいうのですが、この工程に1か月かかります。
材料を混ぜて型に入れて1日、温度を保ったまま固めるのに1~2日、㏗値が弱アルカリ性になり石けんとして使えるようになるまで約一ヵ月熟成させて石鹸が完成します。
石鹸の中に天然の保湿成分グリセリンが生成されるので、使うたびにグリセリンがうるうると溶け出てくるんです。肌に必要な皮脂は残しながらしっとり洗い上げることができます。
HÉRNIの石鹸はさらに材料の油脂に上質な植物オイルを使っているんですよ。オリーブ、ヤシ、パーム油を軸にしながら、美肌効果の高いアルガンオイルや椿オイル、シアバターも含んでいます。
さらにモロッコでしか採取できない天然の粘土「ガスール」も配合しています。モロッコガスールは、角質に溜まった汚れをやさしく洗い上げてくれ、潤いも与えてくれます。
そして、熱を加えないから揮発しやすい天然精油の香りも一緒に閉じ込められていて、石けんが小さくなって使い終わるまで優しく香り続けます。
- 使ってみてすごくいいことは実感してましたが、こうあらためてお話を聞くといいものには理由があるんだなと感じますね。
はい。ぜひ続けて使っていただけるとお肌にいいことがいっぱいあると思います。